特許番号 第7737121号。
既存プラントで導入可。
初期費用0円。
冬でも流動性を担保。
寒冷地でも安定した品質。
道路舗装において、現在国内では年間約 3,500 万トン以上のアスファルト合材が製造されており、
リサイクル率は高い一方で、製造段階における環境負荷低減が課題となっています。
しかし、これらの解消にはコスト面を含め、以下のような課題がありました。
現在公共工事において「ゼロカーボンシティ」に向けた対応が求められています。
しかし、各種条件や地域差などにより従来との比較が困難であることから、具体的にどれだけCO₂を削減できたか数値化することが困難でした。
一般的に舗装工事においては再生材の利用率を上げることで、環境負荷を軽減を検討します。
しかし、寒冷地の場合、特有の気温低下による品質・耐久性の低下の懸念がありました。
舗装工事においては建設業者やプラント事業者の協力が不可欠です。
しかし、環境配備型の工法を推進するとしても、設備投資となり導入障壁となっていました。
これらの課題を解決するために、
株式会社菅原工業とヤナセ製油株式会社が
共同開発した
アスファルト再生添加剤、
それが「SW-2」です。
化石資源を使う従来品と違い、主原料にバイオマス資源である植物油脂を使用した再生添加剤であり、
再生添加剤の組成、廃アスファルトの再生方法、再生アスファルト組成物および再生アスファルト混合
物を含む技術として、両社による共同出願特許(第 7737121 号)を取得しています。
SW-2は、従来と同等の舗装性能を確保しつつ、従来のアスファルト再生添加剤と比較して、合材製造時の添加剤使用量を約37%削減できる特性を有しています。
この添加剤使用量の低減により、コストカットが見込めるだけでなく、合材1トンあたり約0.3kgのCO₂排出量削減効果が確認されています。
再生アスファルト針入度試験結果
また、特に冬季に低温が見込まれる寒冷地の場合には、アスファルトの流動性の確保が課題となりますが、SW-2は低温・冬期でも流動性を維持し、寒冷地仕様の基準となる針入度70もクリアしています。
針入度達成時の想定添加量(wt%)
SW-2には新たな機材購入や設備改修は一切不要です。
これにより導入に必要な初期費用0円。
既存プラントですぐに導入可能なため施工中のスケジュールにも影響はありません。
以下の図が示す通り、SW-2の脱炭素効果は、輸送距離や使用条件などにより変動します。
よって、株式会社菅原工業とヤナセ製油株式会社はSW-2を常に一定の効果がある素材と謳うのではなく、どの条件で使うべきかを発注者・施工者双方の説明責任に応えられる脱炭素技術として位置づけています。
輸送距離の違いによって生じる
CO2削減効果(概念図)
ただ「環境に優しい工法です」と言うだけでなく、「公共工事全体で〇〇kgのCO2を削減しました」と具体的なデータで示せる点が素晴らしい。
当市の脱炭素目標達成に向けた強力な推進力になっています。
環境配慮の基準を厳しくすると、地元の中小プラント業者に莫大な設備投資を強いてしまうジレンマがありました。しかしSW-2は既存設備でそのまま導入でき、さらにコストも下がるため、行政としても強く推奨しやすいです。
寒冷地特有の品質劣化が課題でしたが、SW-2は低温での流動性も高く、試験データでも寒冷地仕様の基準(針入度
70)をクリアしているため、品質面でも安心して仕様書に組み込めます。
特許番号 第7737121号。
既存プラントで導入可。
初期費用0円。
冬でも流動性を担保。
寒冷地でも安定した品質。
宮城県気仙沼市にて半世紀以上にわたり、道路舗装・土木建設業を通して地域のインフラ整備に従事。東日本大震災で甚大な被害を受けながらも、「このまちをつくる」の理念のもと地域復興の最前線で尽力してきました。
ヤナセ製油株式会社との共同開発であるアスファルト再生添加剤「SW-2」を活用した舗装工事を、2026年2月より、気仙沼市内の現場にて開始しています。
特定の技術を公共工事で推奨することにハードルがあるのですが…
SW-2は特許取得済みの新技術でありながら、「既存のプラント設備をそのまま使用できる」という高い汎用性を持っています。特定の業者に過度な設備投資という有利・不利を発生させないため、地域全体の環境配慮水準を底上げする技術として、公平に導入を推進しやすい性質を持っています。
国が主導する「GX(グリーントランスフォーメーション)推進法」の施行や、
各自治体における「ゼロカーボンシティ」に向けた動きは日々加速しており、
公共事業における脱炭素化は、もはや「目標」ではなく「義務」となりつつあります。
SW-2は、単体で大幅なCO2削減を実現する技術ではありません。
しかし、避けられない舗装工事の中で品質を維持しつつ、
これらの積み重ねにより、現実的で誠実な脱炭素を積み重ねる新しい技術です。
今後も、自治体・施工会社の皆様とともに、脱炭素と実装性の両立に取り組んでまいります。
持続可能なまちづくりの第一歩を我々と共にSW-2で踏み出してください。